棒がいっぽん ★★★★


棒がいっぽん
高野文子著
マガジンハウス
★★★★

先日の『るきさん』に続いてこれも再読だが、久々に読んでみてビックリ。処女作『絶対安全剃刀』の世界が繰り広げられている。しかもSF(めいたもの)もあり、その奇想天外な発想に驚かされる。すばらしい。
何よりもコマ割りが独特で、映像(画像?)詩という表現がぴったり来る。マンガの可能性を大きく広げるその才能にあらためて敬服する。装丁も大変良い。
本作の後、『黄色い本』(もうひとつだったナー)を経て現在に至ることになる。私が新作を心待ちにしている数少ない作家の1人だが、寡作の作家だけにいつ新作が出るかは皆目見当がつかない。

投稿日: 木曜日 - 9 月 29, 2005 07:11 午後          


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