妻の浮気 男が知らない13の事情 ★★★


妻の浮気 男が知らない13の事情
池内ひろ美著
新潮新書
★★★

離婚カウンセラーが、相談に来た浮気妻のことを紹介、というか暴露した本。不倫本ではあるが、亀山早苗の著作のような共感ややさしさは感じられない。また、ああいう強烈なメッセージ性もない。むしろノゾキ趣味に近い。
また、本書で不倫の例として紹介しているクライアントについても、むしろ悪意で紹介していて(まあ確かに奇妙奇天烈な人々が多いが)、印象が悪い。クライアントの秘密をばらして、しかもこういう書き方をして良いものですかねえ。著者の人間性を少し疑ってしまう。まあ楽しめることは楽しめるが、どうにも不快感が残る。
最近不倫本をよく読んでいるが、もともとはこの本を本屋で3分の1ほど立ち読みしたのが始まりである。確かに本書に登場する人々はセンセーショナルでインパクトがあるが、家族や恋愛について考えさせるという点では、やはり亀山本の方がはるかに優れている。

投稿日: 月曜日 - 8 月 29, 2005 11:32 午後          


©