あ〜らホントに現代的だわね



図書館で演歌のCDを借りてきた。
演歌といってもサブちゃんやイツキのヤツじゃない。明治から昭和初期にかけて世相や政治を風刺して街角で壮士によって歌われた歌、つまり演説歌のことである。演歌の歌詞だけ見ているとなかなか面白いのだが、聴いてみるといかんせん古い! かび臭さを感じさせるほどだ(失礼)。
この演歌を現代風に歌ったのが、フォーク歌手の高田渡だ。高田渡の場合、ウディ・ガスリーのメロディやアメリカのフォークソングに演歌の歌詞をのせて歌っていて、曲も詞も古くささはまったく感じさせない。高田渡のファーストアルバム『高田渡/五つの赤い風船』には、演歌師の添田唖蝉坊の歌詞を使った歌が収録されている(高田渡オリジナルの歌詞、曲のものもある)。
この中にある『現代的だわね』、『ブラブラ節』、『あきらめ節』は、「作詞:唖蝉坊、高田渡」となっているが、どこからどこまでが唖蝉坊でどこが高田渡の詞かわからないくらい良い仕上がりになっている。オリジナルの演歌を聴いてあらためて感心した次第。

投稿日: 火曜日 - 1 月 11, 2005 03:49 午後          


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