ひとり団地の一室で ★★★


ひとり団地の一室で
NHK総合 NHKスペシャル
★★★

首都圏のベッドタウンである、千葉県松戸市の集合住宅。かつて(昭和30〜40年代)は庶民あこがれの的だったこの団地も、現在では、1人暮らしの老人が多数入居しており、誰にも知られずに死んでいる(つまり孤独死)ことが頻発している。今年の6月には孤独死した人が3人出たそうだ(全部で1500世帯)。
このドキュメントでは、弱者切り捨てのアメリカ型社会が何を生み出すか、如実に描かれている。しかも日本は今後高齢化社会に移行していくのだ。弱者が多数派になるとどうなるか見当もつかない(それでもアメリカ型社会を追いかけるのか)が、この集合住宅は少なくとも日本の将来を先取りしている。今、勝ち組などといって悦に入っている人も、いずれはこういう最期を迎える可能性だってある(むしろ可能性は高いと思う)。明日は我が身だ。

投稿日: 日曜日 - 9 月 25, 2005 05:57 午後          


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