キックオフ ワールドカップにかける夢 ★★★


キックオフ ワールドカップにかける夢
NHK教育 ETV特集
★★★

2月のサッカーワールドカップ最終予選、日本対北朝鮮の試合について、関係者へのインタビューを通じて振り返るドキュメンタリー。
北朝鮮代表の現役Jリーガー(アンヨンハッら)の代理人を務める在日朝鮮人三世、映画『パッチギ』のプロデューサー、日本サッカー協会会長らが、北朝鮮代表や日本対北朝鮮戦などへの思いを語る。
当時(今もそうだが)日朝関係が非常に悪かったため、関係者は、日本人サポーターによる北朝鮮代表選手に対するバッシングを大変気にしていたが、いざ試合の日を迎えてみると日本のサポーターたちは非常に友好的に北朝鮮代表チームを迎えたのだった(考えてみればかれらは、先のワールドカップで日韓関係の改善にも貢献している)。敵愾心をあおる日本政府やそれに同調する保守層よりもはるかに開明的でインターナショナルだ。北朝鮮代表を取り巻く人々もホッと胸をなで下ろしたということだ。
日本サッカー協会会長の川淵三郎氏は最後に、サッカーというのはナショナリズムの面とインターナショナリズムの面の両方を併せ持つ。試合中はナショナリズムが前面に出されるが、試合が終わると不思議にインターナショナリズムの面だけが残る。それがサッカーの良いところ……というようなことを語っていた。

投稿日: 土曜日 - 6 月 04, 2005 08:37 午前          


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