オシムの言葉 ★★★☆


オシムの言葉
木村元彦著
集英社インターナショナル
総合:★★★☆
意外性:★★★☆、読みやすさ:★★★☆、娯楽性:★★★、普遍性:★★★☆、訴求力:★★★☆

サッカーの日本代表監督に就任した、イビツァ・オシムの現在と過去に迫るドキュメント。
オシムという監督が世界中で尊敬を集めていることを、あらためて知った。
ユーゴスラビア代表監督時代、国家としてのユーゴスラビアが崩壊し、それにもかかわらず代表チームをまとめあげていたという。サッカー監督としての技術だけでなく、その人間性をも物語る逸話である。
ユーゴ代表の話は確かにこの本の目玉なのだろうが、この部分があまりに長く、途中少し退屈した(この本のテーマにかかわる大事な部分なのではあるが)。日本代表監督との関連で考えると、ジェフ市原の監督時代の話(つまりいかにチームを強化したか)をもっと知りたかったところだ。もっとも、この本は、日本代表監督就任前に出たものだから、そのあたりについてはしようがないと言えばしようがない。

投稿日: 金曜日 - 7 月 28, 2006 10:12 午後          


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