忌野旅日記 ★★★☆


忌野旅日記
忌野清志郎著
新潮文庫
総合:★★★☆

日本ロック界のカリスマ、忌野清志郎が、彼の周辺の人物たち(三浦友和、泉谷しげる、山下洋輔ら)について語った内容を一冊の本にまとめたもの。
最近、忌野清志郎に非常に興味を抱くようになって、今回この本に手を出したが、いやいやなかなか内容も面白い。文章の方もヒジョーに達者である。もっとも内容はほとんどが語ったもので、文章にまとめたのはゴーストライターらしい。だが、これだけの文章を書ける人はなかなかいない。もしかしてもう世の中に名前が出ているかも知れない。
個人的には、三宅伸治、梅津、片山(ts)らのRC周辺グループとの関係が興味深かったが、山下洋輔と高井麻巳子の項が非常に笑え、万人受けすると思う。機会があればこの項だけでもご一読を(現在絶版中らしいが)。
ちなみに、掲載されている絵はすべて清志郎が描いたらしい。

投稿日: 木曜日 - 8 月 31, 2006 03:56 午後          


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