冤罪はこうして作られる ★★★☆


冤罪はこうして作られる
小田中聰樹著
講談社新書
総合:★★★☆
意外性:★★★☆、読みやすさ:★★★、娯楽性:★★★、訴求力:★★★★

日本の冤罪の状況、冤罪を生み出す土壌、冤罪を生み出さないために今後司法はどうするべきか、などについてわかりやすく書いた本。
この手の本はわりと多いこともあり、積ん読がずいぶん続いていたが、読んでみるとなかなかインパクトのある本であった。この本を読んだら、日本の冤罪は、今明るみに出ているものの数倍は潜在するのではないかと思ってしまう。次の司法改革で少しは変わってほしいとも思うが、先だっての行政改革で何も変わっていない(どころか悪くなっている)ところを見ると、期待は持てそうにない。
少なくとも自分がそういう場に放り出されないよう気をつけようと思わせる一冊。

投稿日: 金曜日 - 9 月 29, 2006 04:05 午後          


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