囲碁の世界 ★★★★


囲碁の世界
中山典之著
岩波新書
総合:★★★★
意外性:★★★★、読みやすさ:★★★★、娯楽性:★★★★、訴求力:★★★☆

ずいぶん前に買った本だが、最近TVアニメの『ヒカルの碁』を見たこともあって再読してみた。前に読んだときは、囲碁のルールも知らず、囲碁界の状況も知らずという状態だったこともあるのか、それほどの感激はなかった。たしかに読みやすく、囲碁にも興味を持ったが(この本を読んでから囲碁のルールを憶えたのだ)。だが、今回読んでみてなんて面白い本なんだと思った。
おそらく『ヒカルの碁』で扱われている囲碁界の事情は、『ヒカルの碁』を見なくてもこの本を読めば一通り知ることができる。しかも、当時の海外囲碁事情や、江戸の囲碁史、囲碁よもやま話なども満載で、内容も非常に面白い。囲碁の世界を俯瞰できる優れ本である。
ただし現在絶版のようで、古本を入手するか図書館で借りるかしか方法はない。

投稿日: 土曜日 - 10 月 14, 2006 04:08 午後          


©