地価「最終」暴落 ☆
地価「最終」暴落
立木信著、光文社ペーパーバックス
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ベンジャミン・フルフォードの本を出している光文社ペーパーバックスであるためかなり期待して読んだが、「ひどい」の一言だ。
今後、地価は現在の3分の1になり、日本の住宅地はほとんどがクズ土地になるから、今「住宅ローン控除」などにあおられて住宅を購入するのは自殺行為だと訴えている。まあ、この不確実な時代に長期ローンを組むのは確かに暴挙だと思うがね。
地価下落の論拠として、今でも住宅は有り余っており今後さらに空き家が増えることが示されているが、マンションや過疎地ならともかく、市街地の一戸建てはそんなに余っていないんじゃないか。その辺を区別していない適当なデータは示されているが、本当のところがよくわからん。
「こうしたデータに基づくシミュレーションは本書独特」だとか「世界で1つの本」とか自信満々だが、内容は独断に満ちている。それに「バカリーマン」、「負け組パ・リーグ」、「ジジババ」、「予備校教師でも書ける」とか差別的な表現も多い。そういう話は居酒屋でやってくれよ、オッサン。
誤解とごまかしと暴言だらけで突っ込みどころ満載の「クズ」本である。
本屋でパラパラッと見て内容がセンセーショナルだったのでつい買ってしまったが大失敗だった。
それから光文社ペーパーバックスは、英単語をやたら文章の間にはさんでいるが、こんなもの読みづらいだけだ。何の意味も見いだせない。
投稿日: 水曜日 - 12 月 01, 2004 11:45 午前