住まいのつくり方 ★★★


住まいのつくり方
渡辺武信著、中公新書
★★★

建築家から見た住宅づくりの本、とでも言えば良いだろうか。それが1章から3章。
4章は「建築家と建築士」というタイトルが付いているが、建築家の手前味噌的なご託が多く、あまり感心しない。5章「私の建築家修業」と7章の「建築家を目指す人々へ」は、建築家を目指す人々とこの著者に関心のある人以外には退屈。
住宅に関心のある人は、1章から3章、それに6章を読めば十分。
全体に退屈な本だが、8章「人生は暮らすためにある」は別。この章は、エッセイ風に書かれており、内容といい文章といい、抜群に面白い。そして格調さえ感じられる。内容は、家事労働への取り組み方(特に男の)に関するもので、なかなか含蓄がある。この章だけはお奨め。

投稿日: 土曜日 - 11 月 13, 2004 05:44 午後          


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