激突! ★★★★


激突!(1972年・米)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:デニス・ウィーバー、ティム・ハーバート
★★★★

スピルバーグの処女作で、TV用に作成されたらしい。
処女作にしてはというべきか処女作だからというべきか、いろいろなテクニックをふんだんに取り入れたすばらしい映画だ。90分間、一瞬も目を離せない。映画テクニックの教科書のような映画だ。新人がこんな映画を作るなんて。さすがスピルバーグ。
原題は「Duel」で「決闘」という意味。カーレースに巻き込まれる男の話、と言ってしまおう。邦題の「激突!」はちょっとまずいんでないかい。途中で結末が読めてしまった。
主人公の内面の移り変わりや相手が見えない恐怖などが、リアリティを損ねることなく徹底的に描かれている。不安をあおる映像や音楽の使い方も抜群だ。小品だが必見。
スピルバーグの最高傑作と言い切ってしまおう。

投稿日: 金曜日 - 12 月 31, 2004 03:39 午後          


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