心の旅路 ★★★☆


心の旅路(1942年・米)
監督:マーヴィン・ルロイ
原作:ジェームズ・ヒルトン
脚本:クローディン・ウェスト、ジョージ・フローシェル、アーサー・ウィンペリス
出演:ロナルド・コールマン、グリア・ガーソン、フィリップ・ドーン、スーザーン・ピータース
総合:★★★☆
意外性:★★★、映像:★★☆、娯楽性:★★★☆、完成度:★★★☆、訴求力:★★★☆

記憶喪失をモチーフにしたメロドラマ。今でこそ、記憶喪失のメロドラマはありきたりだが、この映画が元祖的な存在かもしれない。ハーレクイン・ロマンスみたいな要素がなきにしもあらずだが、話がよくできていて、スリリングな展開もある。公開時のアメリカの映画評にヒッチコックの『レベッカ』にたとえるものがあったが、(話は似てはいないが)なるほどとうなずかせるものがある。心洗われる作品でした。
グリア・ガーソンの貞女(?)ぶりがとても良い。また、『心の旅路』という邦題も実に良い。

投稿日: 水曜日 - 1 月 18, 2006 05:56 午後          


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