カンダハール ★★★☆


カンダハール(2001年・イラン)
監督:モフセン・アフマルバフ
脚本:モフセン・アフマルバフ
出演:エルファー・バズィラ、ハッサン・タンタイ、サドュー・ティモリー、ハヤトラ・ハキミ
総合:★★★☆
意外性:★★★、映像:★★★☆、娯楽性:★★★、完成度:★★★☆、訴求力:★★★☆

タリバン政権下のアフガニスタンを扱った映画で、9・11以前に作られたそうな。タリバン政権下でしいたげられる人々(特に女性)の状況を強烈に訴えている。
一種のロード・ムービーだが、飽きることなく最後まで見ることができた。タリバン政権の圧政をこの映画からもかいま見ることができる。女性にとっては想像以上に不自由だ。
シナリオ展開がちょっと独特で、新しい登場人物がいきなり関係ない場面で現れ、やがて主役と合流していくという方法が採られている。はじめのうち話が変わったのかと思っているとやがて本流に収束されていく。ちょっと目新しいのでなかなか慣れないが、しかしそれはそれで面白い方法で、効果も上がっている。
映像もきれいでよく練られたストーリー展開だが、動きが全体にゆっくりしているせいか、インパクトは小さ目だった。

投稿日: 火曜日 - 1 月 31, 2006 11:03 午後          


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