ヴィーガン継続中……修行僧への道
ベジタリアンになってはや3週間になろうとしているが、今のところほとんど動物性タンパク質を摂りたいと思わない。そんな自分にビックリ。
先日、夕食に鰹のタタキが出てきて、やたらうまそうだったので、つい一切れ食べてしまった。久々の魚は結構新鮮な味わいで(「この鰹が新鮮な魚だった」という意味ではありませんよ)、その後も2切れ、3切れ食べたのだが、3切れ目で気持ち悪くなって、それ以降食べるのをやめた。体質が少しずつ変わってきているのだろう。
体質と言えば、私はかなりイライラするタイプで、関西弁でいうところの「イラチ」であったわけだが(特にここ何ヶ月かは小噴火を繰り返すありさまで、家族には多大な迷惑をかけていたと思う)、最近めっきりイライラすることが少なくなった。というよりほとんどなくなった。道を自転車で走っていても、コノヤローと思うことがやたら多く、いい年をしてガンをとばしたりしていたのだが、そういうことも少なくなった。今まで身体の中であふれかえっていた攻撃性がすっかりなりをひそめたようだ。もちろん、腹が立つことはないわけではないが、スーッと頭の上を通り過ぎるようなというか、身体の中で沸騰するようなことがなくなった。攻撃性が排除されて温厚になったのだろうか。かつて私の頭の中で「ベジタリアン=ふぬけ野郎」という図式があったが、もしかしたら真実に近い図式かも知れない。
かつてカウボーイだったハワード・F・ライマンという人が、やはり「ベジタリアン=腰抜け」と思っていて、自分がベジタリアンになったことが意外だったというようなことを『まだ、肉を食べているのですか』という本で書いていた。かつてのカウボーイ仲間が大勢集まった席でベジタリアンになったという話をすると一様に大笑いされるが、ライマンと二人だけになったりすると、「肉を食べなくても大丈夫なのか」などと根掘り葉掘り訊かれるらしい。(自分の健康面を考えると)興味はあるがイメージが非常に悪いということなのか(特に肉を生産する当事者だったわけだから余計だ)。
動物性タンパク質を摂らないということは、同じ食事量の場合、摂取カロリーがかなり少なくなる(らしい)。そんなわけでダイエット効果があるとされるわけだ。腹一杯食べても摂取カロリー量が従来より少なくなり、動物性タンパク質を摂る場合と同じだけのカロリー量を確保するには、相当な量の炭水化物を食べなければならない(2500カロリーを摂るためにはチェダーチーズであれば0.6kg、玄米であれば2.0kg、ニンジンであれば5.9kg必要
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『もう肉も卵も牛乳もいらない!』より)。
で私の場合も、ベジタリアンになった当初は、かなり食べていた。すぐ空腹になるからさ。ところが、今度はやたら腹が張るようになってきた。1日に2回便所でしゃがまなければならない状態になった。食物繊維が腸にたまっているような感覚である。もちろん便所から出ればすっきりするけどね。だが、腹が張るのはあまり気持ちの良いものではないので、最近は食べる量を減らすようになった。空腹感の方がまだましというものだ。「まし」というより、多少の空腹感は心地よささえ感じる。
私は間食もまったくしないし、甘いものもあまり食べない。米も玄米だ。肉も卵も牛乳もほとんど摂らなくなった。禁欲的ですか? これで食べる量が減れば、修行僧に近くなるかも知れない。禅宗の修行僧のように食べる量を減らす気は今のところないが、まあしかしそういう禁欲的な生活にあこがれる部分も少しはあるのだ、自分の中に。
ともかく無理はしないでやっていくつもり……
投稿日: 日曜日 - 8 月 21, 2005 10:02 午前