スプーン半分くらいの幸福



iPod nanoなんてえものがアップルから発表されましたな。
前に出たiPod shuffleは、メモリ式でしかもおっそろしく小さい上軽いので、確かに良いのですがね、やはり液晶画面がないというのがどうしても引っかかる。曲を検索するのが大変ですからね。そもそもiPod shuffleのコンセプトが「垂れ流し」なんで、液晶なんかいらないということなんでしょうが、そこがちょっとね……。で、こんなのいらねえやと思っていたんだ。まあ余裕もないし。
でもnanoはなかなか良さそうです。iPod miniの後継らしいですが、iPod miniが発表されたときなんじゃこりゃと思っていたので(すべてがあまりに中途半端なもんで)、iPod miniが消えるというのも合点がいきます。(nanoは)小さくて軽くて、しかも液晶がある! たぶん買わないけど。ちなみに私、第二世代のiPodのユーザーでして(ここまでが前振り)。
で、今日ですね、宅配便の届け物があったんです。私はてっきりアマゾンに注文していた石川セリのCDかと思っていたんですが、宅配便のおじさんが「懸賞でも当たったんですか? 「少年○○」(漫画雑誌の名前)って書いてますよ」と言うんですな。「立場上、そんなこと言わない方が良いんじゃないの」などと思いながら、伝票を見るとたしかに「少年○○編集部」と書いてある。そんで「品名」の欄に、「iPod」と書いているじゃありませんか。そうです。懸賞でiPodが当たったのです。と言っても私が応募したわけではありません。古くからの友人が、私の名をかたってあちこちの懸賞に応募しているのです。もちろん彼は自分の名前でも出していますが、いわゆる「懸賞マニア」ってんですか。身内の名前を使ってあちこちの懸賞に応募するのが趣味なんですな。以前会ったときに「今度iPod miniを当てるから」と言っていたので(私は即「いらん」と言いましたが)、もしや(生産中止になった)miniか!とヒヤヒヤしながら中身をあけてみると、shuffleだったんですね、これが。そういうわけで、ささやかな幸せを味わうことになりました。nanoだったらもっと良かったけど、shuffleでもええわいな、小さいし……ってんで、すっかり転向してしまいました。シャッフルシャッフル!
この懸賞ですが、これまでいろいろなものが届きました。名古屋コーチンのみそ漬けなんていうのもありました(大変おいしゅうございました)。でもゴミみたいなものもわりに多く、処分にこまってしまうこともあります。で、その友人に「モノはなるべく応募しないでくれ」と言っていたところなのです。この間は、ニンテンドーDSなどというゲーム機が送られてきましたが、ゲームから足を洗っている私は、中古ゲーム屋で売っぱらいました。売れるものならまだ良いんですがね、粗大ゴミが当たった日にゃあ、処分するのに金がかかるので、良いことばかりではありません。
「幸せ独り占め」みたいに思われるのは本位じゃないのでちょっと言っておきますが、ここのところ、かなり大きめの不幸に襲われて、気分がどんよりしていたのです。ちょっとその辺の事情は今ここで明かす気になりません。赤裸々になれない自分が情けない気もしますが。で、シャッフルみたいなモノでも、なんだか気分が少しだけ晴れて、ほんの少し幸福感に浸れたというわけです。
ほんの少しの幸福感と言えば、昨日9月9日に銀行に行き例によって順番待ちの札を引いたんですが、それが「009」番で、「9.9 009」と「9」が3つ並んでいたという、小さな幸せもありました。でも30分近くも待たされて、小さな幸せは一転して「なにやっとんじゃボケ」に変わりました。

投稿日: 土曜日 - 9 月 10, 2005 10:23 午後          


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