アセイ、ザ・グレイテスト!



30年ほど前のサントリーのコマーシャルで、ギターのアルペジオに続いて「ダンダンディダンダ、シュビダバー、オレーレ、レエレオー」というようなスキャットが流れていて、独特の雰囲気があるなかなか良い曲だなーとずーっと思っていた。てっきりジャズのスタンダードかなんかだと思っていたが、先日図書館で借りた「小林亜星CMソング・アンソロジー」というCDにこの歌が収録されていた。ということは、この歌は小林亜星氏の作曲だったということになる。ちなみにタイトルは「人間みな兄弟」(「夜がくる」というタイトルもある)。歌っている人はサイラス・モズレーという人で当時日本に住んでいた牧師さんかなんかだそうな。
このCDには、他にも「ワンサカ娘(レナウン)」、「どこまでも行こう(ブリジストン)」、「イエイエ(レナウン)」、「ブルーダイヤ(ライオン)」、「酒は大関こころいき(大関:歌は加藤登紀子!)」、「モクセイの花(日本生命:歌はデューク・エイセス!)」、「この木なんの木(日立:歌はヒデ夕木!)」など、懐かしいCMソングがいろいろ入っているが、すべて小林亜星作曲である。印象に残る数々のメロディや、ジャズ調から演歌調に至るまでのその多様性は、瞠目に値する。
6時台のTBSのニュース番組で流れていた「ニッセイのおばちゃん自転車で……」などというメロディを聴くと、かつての家族の団らんを思い出して心が震えてくる。もちろん、印象やイメージを残すのは音楽だけではないが、これだけ印象に残っているメロディを残しているとなると、やはりただ者ではないと言わざるを得ない。服部克久をメロディのパクリで訴えたなどというのは久々の快哉事ではあったが、やはりこの人にはそれだけの資格がある。偉いぞ、アセイ! ただの腰回りの不自由な人じゃないぞ!
そうそう、ちなみに「人間みな兄弟」にはいろいろなバージョンがあり、そういうのをまとめたCDもあるらしい。興味のある人はこちらを参照してください。こちらのページでは、なんと試聴することもできます。良い時代になったもんだ……

投稿日: 土曜日 - 2 月 18, 2006 05:47 午後          


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