当世マラソン事情
昨日、岡山県加茂町（現在、市町村合併のために津山市に編入されている）で開かれた「第13回作州・加茂郷フルマラソン全国大会」に参加してきた。
一昨年の第11回大会以来二度目の参加であるが、前回は風邪をひいた状態で参加し、しかも当日大雨になったため、惨憺たる状態でゴールしたのだった。「二度とフルマラソンなんか走りたくない」と思ったほどだ。この大会はコースが厳しく、往路でいったん40m下ってから330m登って折り返し、復路でそのコースを逆にたどるというW字型のコースなので、山岳マラソンに近いと言えなくもない。前回は、コンディションが最悪だったこともあって、最初の10kmで足に異常を感じ、あとの30kmは足を引きずるようにして移動（！）していた。途中一切歩かないというのが私の美学なので最後までなんとか走り続けたが、一応走ってはいるが、歩いているのとほとんどスピードが変わらなかったのではないかとも思う。それでも途中あまりに足が痛かった（下りは特に堪える）ので、横向きに走ったりとか後ろ向きに走ったりとかいろいろ工夫しながらも、ヨタヨタしながらゴールしたことを憶えている。
結局5時間近くかかったのだが、それでも沿道でおじいさん・おばあさんや子どもたちが声援を送ってくれたり、ボランティアで飲み物や食べ物を提供してくれたり（私設エイド）、本当に頭が下がる思いだった。私の方も、もう極限状態であったにもかかわらず、沿道の人たちに会釈しながら走ったくらいだ。最後にトラックに入ってきたときは一人一人ゼッケンと名前を放送してくれ、感激もひとしおで、ゴールするときには涙が出そうになった。こんなことは後にも先にもこれっきりだ。
そういうわけで、この大会は私の中で最高の大会という位置づけを占めており、機会があったらぜひもう一度参加してみたいと思っていた。「二度とフルマラソンなんか走りたくない」と思っても、のど元過ぎればなんとやらですぐに走りたくなるから不思議なものだ。
実は昨年も申し込んでいたのだが、直前に風邪をひき、一昨年のことが頭をよぎったので、結局参加しなかったのだ。一昨年に参加したときに他のランナーの話を小耳に挟んだのだが、この大会は大体において天気が悪く、雨にたたられることが多いらしい。だが去年は意外にも晴天で、参加してれば良かった……とかなり後まで後悔していたのである。
それで今年、念願かなって2回目の参加ということになった。ある意味、一昨年のリターンマッチ、西武ライオンズの松坂風に言うならばリベンジということになる。難コースであることを考えれば、4時間切ればとりあえずOK、自己新ならなお良しという感じで参加したわけだ。とにかく後半にエネルギーをためておくために前半の登りでエネルギーを温存しておくという作戦だ。
結果的には、3時間40分台でゴールできたので御の字ということか。ゴール時の順位が、折り返し点の順位から100位くらいあがっていたので、復路で100人ごぼう抜きを達成したことになる（実感は全然ない！）。ただ、またまた36km過ぎで失速し（いわゆる35kmの壁）、最後はヨタヨタ状態だったことが悔しいと言えば悔しい。私がマラソンを走るときの一番の目標は、気持ちよくゴールするということだ。これはまだフルマラソンでは一度も達成できていないが、これまでは25kmから30kmに壁があったのが35kmにまで延びたので、体がフルマラソンにも慣れてきたのかも知れない。いつかは気持ちよくゴールしたいものである。
それから、今回はサブフォーだったためか、仮装ランナーとほとんど出会うことがなかった。前回の参加の時は、復路でいろんな仮装ランナーに追い抜かれて悔しい思いをしたものだ。バニーガールにまで抜かれたのだ。悔しい！ 仮装ランナーに抜かれてそのまま引き離されていく惨めさは、体験してみなければわかるまい（こっちはランニング用の軽装、あちらは重装備だしね）。仮装する人はその辺のことも頭に入れておいてほしいものだ。
今回は勝手知ったるもので、ゴールしてからすぐに、比較的すいている温泉施設（ランナーには無料入浴券が配られているため、後になるほど混み合う）に直行し、その後昼食のカレーを頂くことにしたため、ことがスムーズに運んだ。
コースが厳しいこと以外は、手作りの感じがあってしかも運営が非常にこなれている良い大会である。お祭り気分も堪能できる。参加賞も今年はスポーツタオルとTシャツで、奇妙きてれつなものがなくて良かった。参加者が1,000人程度でありながら、毎年「全国ランニング大会100選」（ランナーズ主催）に選ばれるのもうなずけるというものだ（一般的には参加者が多いものが上位に来やすい）。来年も出たいところだが、主催者である加茂町、阿波村が今年4月に津山市に市町村合併で吸収されたため、来年以降実施されるかどうかわからない。市の予算が付かなければなくなることになるかも知れない。ビジョンもなにもない愚かな市町村合併政策の影響がこんなところにも出るというわけだ。
作州・加茂郷フルマラソン全国大会のホームページ
一昨年の第11回大会以来二度目の参加であるが、前回は風邪をひいた状態で参加し、しかも当日大雨になったため、惨憺たる状態でゴールしたのだった。「二度とフルマラソンなんか走りたくない」と思ったほどだ。この大会はコースが厳しく、往路でいったん40m下ってから330m登って折り返し、復路でそのコースを逆にたどるというW字型のコースなので、山岳マラソンに近いと言えなくもない。前回は、コンディションが最悪だったこともあって、最初の10kmで足に異常を感じ、あとの30kmは足を引きずるようにして移動（！）していた。途中一切歩かないというのが私の美学なので最後までなんとか走り続けたが、一応走ってはいるが、歩いているのとほとんどスピードが変わらなかったのではないかとも思う。それでも途中あまりに足が痛かった（下りは特に堪える）ので、横向きに走ったりとか後ろ向きに走ったりとかいろいろ工夫しながらも、ヨタヨタしながらゴールしたことを憶えている。
結局5時間近くかかったのだが、それでも沿道でおじいさん・おばあさんや子どもたちが声援を送ってくれたり、ボランティアで飲み物や食べ物を提供してくれたり（私設エイド）、本当に頭が下がる思いだった。私の方も、もう極限状態であったにもかかわらず、沿道の人たちに会釈しながら走ったくらいだ。最後にトラックに入ってきたときは一人一人ゼッケンと名前を放送してくれ、感激もひとしおで、ゴールするときには涙が出そうになった。こんなことは後にも先にもこれっきりだ。
そういうわけで、この大会は私の中で最高の大会という位置づけを占めており、機会があったらぜひもう一度参加してみたいと思っていた。「二度とフルマラソンなんか走りたくない」と思っても、のど元過ぎればなんとやらですぐに走りたくなるから不思議なものだ。
実は昨年も申し込んでいたのだが、直前に風邪をひき、一昨年のことが頭をよぎったので、結局参加しなかったのだ。一昨年に参加したときに他のランナーの話を小耳に挟んだのだが、この大会は大体において天気が悪く、雨にたたられることが多いらしい。だが去年は意外にも晴天で、参加してれば良かった……とかなり後まで後悔していたのである。
それで今年、念願かなって2回目の参加ということになった。ある意味、一昨年のリターンマッチ、西武ライオンズの松坂風に言うならばリベンジということになる。難コースであることを考えれば、4時間切ればとりあえずOK、自己新ならなお良しという感じで参加したわけだ。とにかく後半にエネルギーをためておくために前半の登りでエネルギーを温存しておくという作戦だ。
結果的には、3時間40分台でゴールできたので御の字ということか。ゴール時の順位が、折り返し点の順位から100位くらいあがっていたので、復路で100人ごぼう抜きを達成したことになる（実感は全然ない！）。ただ、またまた36km過ぎで失速し（いわゆる35kmの壁）、最後はヨタヨタ状態だったことが悔しいと言えば悔しい。私がマラソンを走るときの一番の目標は、気持ちよくゴールするということだ。これはまだフルマラソンでは一度も達成できていないが、これまでは25kmから30kmに壁があったのが35kmにまで延びたので、体がフルマラソンにも慣れてきたのかも知れない。いつかは気持ちよくゴールしたいものである。
それから、今回はサブフォーだったためか、仮装ランナーとほとんど出会うことがなかった。前回の参加の時は、復路でいろんな仮装ランナーに追い抜かれて悔しい思いをしたものだ。バニーガールにまで抜かれたのだ。悔しい！ 仮装ランナーに抜かれてそのまま引き離されていく惨めさは、体験してみなければわかるまい（こっちはランニング用の軽装、あちらは重装備だしね）。仮装する人はその辺のことも頭に入れておいてほしいものだ。
今回は勝手知ったるもので、ゴールしてからすぐに、比較的すいている温泉施設（ランナーには無料入浴券が配られているため、後になるほど混み合う）に直行し、その後昼食のカレーを頂くことにしたため、ことがスムーズに運んだ。
コースが厳しいこと以外は、手作りの感じがあってしかも運営が非常にこなれている良い大会である。お祭り気分も堪能できる。参加賞も今年はスポーツタオルとTシャツで、奇妙きてれつなものがなくて良かった。参加者が1,000人程度でありながら、毎年「全国ランニング大会100選」（ランナーズ主催）に選ばれるのもうなずけるというものだ（一般的には参加者が多いものが上位に来やすい）。来年も出たいところだが、主催者である加茂町、阿波村が今年4月に津山市に市町村合併で吸収されたため、来年以降実施されるかどうかわからない。市の予算が付かなければなくなることになるかも知れない。ビジョンもなにもない愚かな市町村合併政策の影響がこんなところにも出るというわけだ。
作州・加茂郷フルマラソン全国大会のホームページ
投稿日: 月曜日 - 4 月 18, 2005 10:50 午前